マクロトレンド

【随時更新】令和突入後の大企業のリストラ・人員整理の一覧

令和の大企業リストラ一覧

 

※2019/12/5:みずほ証券の早期退職募集報道を追記しました。

※2019/12/4:朝日新聞の早期退職募集報道を追記しました。

「大企業に入れば一生安泰」

この言葉を未だ盲目的に信じている人は日本にどれぐらいいるでしょうか?

環境変化の激しい時代。どんな大企業に勤めていても一寸先は闇。

令和時代への突入とともに「終身雇用制度」の崩壊が相次いで宣言されました。

呼応するように大企業のリストラ報道が毎月のようになされています。

この記事では、そんな大企業のリストラや人員整理のニュースについてその背景やSNS上のコメントと共に紹介します。

なお、最後にそんな令和の時代を生き抜く方法論も少し書いていますので、どうぞお付き合いください。

令和のリストラを生き抜く方法

令和突入後の「終身雇用崩壊」宣言、大企業リストラの加速

令和に入り、示し合わせたかのように日本企業の「終身雇用」制度崩壊が取り沙汰されました。

特に経団連の中西会長(日立製作所会長)とトヨタ自動車の豊田章男社長による「終身雇用の崩壊」は世間に衝撃をもたらしました。

経済界は終身雇用なんてもう守れない。(終身雇用は)制度疲労を起こしている。
– 中西宏明(経団連会長及び日立製作所会長)-

終身雇用を守っていくというのは難しい局面に入ってきたのではないか
– 豊田章男(トヨタ自動車社長)-

日本型雇用は“幻想”に過ぎない トヨタ・経団連トップの「終身雇用難しい」発言で露呈

事実上リストラを肯定している発言と捉えられます。

また、平成の終わりに大企業でも相次いだ「副業解禁」は「会社としては従業員の生涯の雇用を保証できない。副業によって別の稼ぐ手段も身につけるように」という裏のメッセージが隠されており、終身雇用崩壊の布石でもあったと言えます。

 

会社はあなたを守ってくれない時代。

どんな大企業でも明日あなたがリストラの対象になる可能性が十分あります。

令和の時代に生きるビジネスパーソンは、置かれた環境を正しく理解し来たるべきリスクに備える必要があると言えます。

この記事では「状況を正しく理解する」という観点から、令和に入ってから報道された大企業のリストラ・人員削減について解説します。(最新順・随時更新)

令和突入後の大企業リストラ報道一覧

令和に入ってからのリストラ報道を新しい順に紹介します。

 

みずほ証券:50歳以上の早期退職を募集(2019/12/5更新)

みずほ証券 リストラ2019年12月5日、みずほ証券の早期退職募集が報道されました。

募集人員は公表されていませんが、50歳から63歳の約1,100人が対象になるとのことです。

みずほ証券はこれに対し「リストラ目的ではなく、キャリア形成などに役立ててもらうことが狙い」と発表しています。

しかし2019年3月期の連結純利益が前年同期比で9割近く減少していることからも、経営の悪化が要因であることは明らか。

既存の日系証券会社各社はネット証券にシェアを奪われており、他の証券会社の動向も注目されます。

みずほ証券、50歳以上対象に早期退職制度

朝日新聞:高額な退職金を餌に早期退職を募集(2019/12/4更新)

朝日新聞 リストラ

2019年12月4日、現代ビジネスが朝日新聞の早期退職募集を報道しました。

朝日新聞、45歳以上の「早期退職」募集…退職金の「驚きの金額」

ご存知の通りインターネットの普及を背景に新聞の発行部数は年々減り続けています。


画像引用元:https://gendai.ismedia.jp/articles/-/59530
この報道で注目を集めたのが、超高額な退職金。
先述の現代ビジネスの記事では、今回の募集の退職金は上限6,000万円と述べられています。
それだけの退職金を支払ってでも、手掛ける不動産事業が好調な内にスリム化を図りたいという経営の意向が伺えます。

三井E&S:グローバル競争の末に1,000人のリストラ(2019/11/9更新)

2019年11月9日、プラントや造船業を手掛ける三井E&Sに1,000人の人員削減・配置転換が報道されました。

三井E&S、1千人規模の人員削減・配置転換を検討

三井E&Sは元々「三井造船」という名前の会社。

技術力の高い造船業で発展しましたが、最近は中国や韓国に押され事業が縮小。

造船業からプラント事業へ注力する意味合いもあり会社名を変更しましたが、そのプラント事業でも海外プロジェクトの失敗で業績が悪化。

今後は船舶用エンジンや海洋ガス田向けプラントなどに経営資源を集中するとして1,000人のリストラが報道されました。

プラント事業は千代田化工東洋エンジニアリングも海外プロジェクトで大幅な赤字を出しており、日本企業の苦境が目立っています。

変化が激しい時代。重厚長大メーカーの経営の舵取りはますます難しくなるでしょう。

セブン&アイHD:アマゾン・エフェクトにより3,000人のリストラ(2019/10/11更新)

セブン&アイリストラ

2019年10月10日、スーパーのイトーヨーカ堂や百貨店のそごう・西武、コンビニのセブンイレブンジャパンを参加に持つセブン&アイHDが3,000人の削減方針を発表しました。

セブン&アイ、3000人削減 そごう・西武5店閉鎖

2022年度までに3,000人をリストラする方針。

一時期、アマゾン・エフェクトという言葉が話題になりました。

アマゾンに代表されるネットビジネスが既存のリアルビジネスを駆逐するという内容。

セブン&アイHDが展開するリアル店舗の小売業では、店舗面積や陳列棚などネットの世界より多くの制約があります。

また、ネットでは顧客の購買データを蓄積してその顧客に合った商品を提案するといった価値提供ができるのに対し、リアル店舗ではそれができない。

そのような背景から、ネットビジネスにリアルビジネスが押されている現状。

イトーヨーカ堂では33店舗の閉店、そごう・西武では5店舗の閉鎖、セブンイレブンでは1,000店舗の閉鎖や移転を行うこととしています。

顧客のニーズが多様化する中で、既存ビジネスの延長線では戦っていけないという判断があったようです。

キリン:業績好調のなかでのリストラ着手(2019/9/27更新)

グループとして3万人以上の従業員を抱えるキリン。2019年9月27日、そんなキリンによる早期退職募集計画が報道されました。

キリンが早期退職を実施、過去最高益なのにリストラ着手の裏事情【スクープ】

注目すべきは、キリンは2018年度決算で過去最高益を出しているということ。

これまでのリストラは業績の悪い企業が人件費を削って業績を回復させる手段として行われてきましたが、今回は業績好調のなかでのリストラという新しい形です。

その背景には、財務的な余裕があるうちに人員を適正化し事業構造の転換を図りたいという経営層の思惑があるようです。

「自社の業績は好調だからまだ大丈夫」

「競合よりも利益が確保できているからリストラはまだ先の話」

こういったことも言えない時代になってきました。

日産:全世界で1万人超のリストラ(2019/7/25更新)

日産が1万人超削減、ゴーン以来の大リストラもV字回復望み薄か

日産は2019年7月25日、2022年度までに1万2500人規模の人員削減を行うことを発表しました。

これは、1999年にカルロス・ゴーン氏が最高執行責任者として着任し実施したリストラ以来の規模。

日産は4期連続の減益を記録しており、リーマン・ショックで営業赤字となった09年3月期以降で最も低い水準でした。

特に米国と中国の二大市場で新車販売が低迷しており、苦肉の策として1万2,500人もの大規模人員削減を決断したようです。

損保ジャパン:介護分野へ配置転換という名目でのリストラ(2019/6/24更新)

損保ジャパンの人員削減も大きな話題となりました。

損保ジャパン、4000人削減=ITで効率化、介護分野などに配転

このニュースが衝撃的だったのは、「介護分野への配置換え」という削減プラン。

損害保険業界の売上の大半は自動車保険。少子高齢化による自動車保有台数の減少や自動運転によるリスクの減少で、収入保険料は減少していくと見られています。

そんな状況のなかで新たな収益源として強化している介護事業。ITで効率化した損害保険に変えて、人員をこの介護事業に当てていくというプランは一見納得できます。

しかし、損害保険の業務と介護事業の業務は全く異なるもの。この削減プランを巡っては、SNS上でも様々な憶測が流れています。

富士通:リストラ目的の早期退職制度で2,850人が応募(2019/5/27更新)

富士通は2019年2月に早期退職を募ると発表しました。

その人数は2,850人。令和に入ってからその深刻な社内事情が報道されました。

2850人削減へ 大規模早期退職者を出した富士通の社内事情

報道によると、社内では現状の生活に満足するやる気のない社員が多くこれからのグローバル競争に勝っていけないとの判断があったとのこと。

アマゾンをはじめとするIT企業大手がクラウド市場で大きなシェアを握るなど業界が激しく変化する中で、企業の持続的成長のための人員削減だったと言えます。

三菱UFJ銀行:店舗の大量閉鎖とリストラ(2019/5/21更新)

三菱UFJ銀行が35%の店舗を閉鎖、フルバンクは半減へ

三菱UFJ銀行では既に10,000人の人員削減が報道されていましたが、令和に入り具体的な削減プランである店舗の大幅閉鎖が発表されました。

その数、全体の3分の1。ネットバンキングが勢いを増す中で、リアル店舗の価値が薄れてきたことが背景にあります。

銀行業界ではみずほ銀行、三井住友FGでも同様に大規模なリストラが報道されています。

デジタル化の流れによって従来のビジネスモデルが大きく変わることを示す事例と言えます。

 

 

令和の大リストラ時代を生き抜くための方法

この記事でまとめたように、これからの時代はどんな大企業でも、かつどれだけ業績が良くてもある日突然リストラの対象となることがあり得ます。

これは環境や会社の状況に左右されるため、なかなか自分でコントロールすることはできません。

このような時代には「どんな会社でも」自分の価値を出して働けるように個人としてのスキルやマインドを身につけておく必要があります。

その方法として手っ取り早いのが、「辞めるつもりがなくても転職活動をしておく」ということ。

転職活動を行うことで、「自分にどんな能力があるのか」「これからどんな能力を伸ばせば良いのか」「いまの会社以外にどんな会社で働けるのか」といったことが明らかになります。

筆者のおすすめする転職サイトは以下にまとめていますので、是非ご参照ください。

これからの時代、自分を守れるのは自分だけ。

現状を正しく理解し、適切に行動することがリスクを回避する唯一の手段です。

ご意見、ご質問はこの記事のコメント欄か針鼠のツイッターアカウントまでどうぞ。それでは!

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針鼠
【Twitterフォロワー数14,000人】 転職市場を7年間研究し、従業員1万人大企業から未上場ベンチャーへ転職。 大企業とベンチャーでの経験から、楽しく働くための組織論や仕事術、さらに成功する転職法やキャリアの考え方を発信しています。経営学修士(MBA)