皆さんこんにちは。針鼠です。
多くの企業が選考に使っているグループディスカッション。
どういった立ち振る舞いでどういった発言をすれば良いか分からず、苦手意識を持っている方も多いのではないでしょうか?
面接での受け答えは頭の中で考えられても、グループディスカッションはシュミレーションできないのが難しいところ。
しかしながら裏を返すと、注意すべき点やコツさえ知ってしまえば他の参加者と圧倒的な差がつけられるのがグループディスカッション。
今回の記事では、8つのポイントでグループディスカッションの通過率を飛躍的に高める方法をご紹介します。
※主に就活生を対象に記事を書いていますが、ディスカッションにおいて意識すべきことや考え方のコツはビジネスのあらゆる場面で活用できます。会議や議論に苦手意識のある社会人の皆様にも有用な内容になっていると思います。
目次
1. 選ぶべき役割・選んではいけない役割
グループディスカッションでは最初にグループ内での役割を決めることが多いと思います
主な役割としては、リーダー(司会)、タイムキーパー、書記等が考えられますが、ここで選ぶべき役割と選んではいけない役割が存在します。既にここから戦いは始まっているのです。
まず、選ぶべき役割。
肩透かしをするようで申し訳ありませんが、選ぶべき役割は「役割なし」です。
どういうことでしょうか?
まず、グループディスカッションのポイントは、「時間内にどれだけ評価者の評価を上げられるか」です。
数十分や数時間という限られた時間の中で、いかに評価者に自身を印象づけるかが勝負の分かれ目になってきます。
そこで覚えておいてほしいのが、「期待値コントロール」というワード。
優等生がたまにミスをすると大バッシングにあう一方、不良がたまに良いことをすると評価がうなぎのぼりに上がるという例えがよく使われますが、まさにこれを応用するのです。
つまり、最初からリーダーとしての役割を担ってしまうと、「その場を仕切ってかつシャープな意見を言うことが当たり前」という存在になってしまいます。
それができて当たり前、少しでも上手くいかないとマイナス評価がつけられてしまうという一番損な役回りがリーダーなのです。
また、タイムキーパーや書記は役割をこなせて当たり前の役割だと思われますので、少しでももたもたしていると役割のない人にそのポジションを奪われて自分の無力さをさらけ出してしまうことになります。
つまり、選ぶべきは「役割なし」、選んではいけないのは「リーダー」「書記」「タイムキーパー」などの役割ありポジションです。
「役割なし」は最初から特に期待されていないわけですから、徐々に存在感を示していけばその評価もうなぎのぼり。
その上で、一番の理想は「リーダーという役割ではないけれども何となく場を仕切っており、その人の発言には皆が耳を傾ける存在」になること。
そういった存在になるための方法を以下に述べていきます。
2. 常に意識すべきこと
グループディスカッションで一番大事なのは、その時間で「何について考え、議論すべきか」を常に意識することです。
簡単なようで難しく、ほとんどの学生さんはこれができません。
グループディスカッションで与えられるテーマは様々で、例えば「この会社の利益を増やすためにはどうすればよいか」や「業界の10年後を予測して会社の戦略を考える」といったビジネス系の話から、「和食と洋食どちらが優れているか」といった意図が良く分からないものまであります。
学生さんの議論を聞いていてありがちなのは、何を議論すべきか?を抑えずに議論してしまうこと。
「利益を増やす」というテーマなのに「売上を伸ばす」という点にしか注目せず、「コストを減らす」ということを見逃している場合や、「業界の10年後を予測」と言われているのに「社会の10年後」「会社の10年後」に議論の主眼が置かれすぎていること。
「優れている」の定義を冒頭で明確にしていなかったがために議論の後半で「で、優れているってなんだっけ?」という話に立ち戻ってしまうといったようなことがよくあります。
これは冒頭で述べた「何について考え、議論すべきか」が分かっていないため起こることで、そういった状況を避けるために、「考え方のコツ」をお伝えします。
3. 考え方のコツ
考え方のコツとしては、まず初めに考える「枠組み」を決めること。
「利益を増やす」がテーマであれば「売上を伸ばす」ことと「コストを減らす」ことを枠組みに考えるべきですし、「業界の10年後を予測して会社の戦略を考える」がテーマであれば「社会の10年後を予測する」「社会の変化に応じた業界の10年後を予測する」「10年後の業界の中での会社の戦略」といった枠組みを定めて上から順に議論していくといったことが必要です。
「和食と洋食どちらが優れているか」といったようなテーマの場合には、まず「優れている」という点を「美味しさ」「栄養バランス」「手軽さ」「価格」「自然環境への優しさ」といった枠組みを定めてそれぞれについて議論していけば良いわけです。
枠組みに分けて考えるために「ピラミッドストラクチャー」と呼ばれる図がよく使われますが、グループディスカッションでは常にこういった図を頭の中に思い浮かべ、もしホワイトボードが用意されていれば途中で書記の役割を奪ってこういった図を書いていくと一気に存在感が増します。
4. 自分の意見と異なる意見が出てきた際の対応法
自分と異なる意見が出てくることはしばしばあります。
その時の対応を間違えると、グループディスカッションの通過は難しくなります。
とにかく大事なのは、まずは相手の意見をきちんと聞くこと。
その上で、その意見を自分の言葉で「~ということですね」と冷静に確認すること。後はその意見に従うなり反論するなり、自由です。
とにかく、「考えの違う人の意見に耳を傾けられるか」は採用担当がよく見ているポイントですので、すぐに反論したくなる気持ちを抑えてまずは冷静に受け止めましょう。
5. 他のメンバー同士で意見の食い違いが出た際の対応法
他のメンバー間で意見が食い違い、両者が争うこともよくある光景です。
ここで重要なのは、自らのポジションを明確にすること。
A君の意見に同意なのか、Bさんの意見に同意なのか。そしてそれは何故なのかについてコメントしましょう。
その上で、反対意見に対して「こういった見方もできるんじゃないか」といった例をいくつか並べられるとよいと思います。
例えば、「10年後の社会では車は空を飛んでいるのではないか」という意見に対しての賛成意見と反対意見の良い例はそれぞれ以下の通り。
賛成:
「例えば10年前はスマホがこんなに普及しているなんて誰も考えなかった。いまバカにされるような意見も、実現する可能性があるのではないか」
反対:
「例えば飛行機は100年以上前から存在している。技術的にできることと、それが実現できることには大きな隔たりがあるのではないか」
こういった形で意見とその根拠を明確に示せば、冷静に物事が考えられる人間として評価も高まります。
6. 議論についていけなくなった時の起死回生法
グループディスカッションでは、途中で何を議論しているのかわけが分からなくなることもよくあります。
それは自分の頭が悪いからなのではなく、皆その状況が理解できていないことがほとんどです。
なので、何を議論しているか分からなくなったときは正直に「結局いま何を議論しているんでしたっけ?」と口に出すのが正解。
その上で、上に述べたように「そもそも考えるべき、議論すべきこと」や「考えるための枠組みがきっちりできているか」を確認する状況に持ち込めると、周囲からの評価が大きく上がります。
7. 沈黙の時間をどう打開するか
グループディスカッションでは議論が行き詰まり沈黙の時間が流れることもしばしば。
でもこの状況すらも既に述べたことを応用すればチャンスに変えられます。
沈黙時には、「そもそも考えるべき、議論すべきこと」や「考えるための枠組みがきっちりできているか」を改めてホワイトボードに書いてみる等の行動を起こすのが吉です。
8. 発表での役割・立ち振る舞い
発表までの時間で大体評価は決まっていると言えますが、最後まで気を抜けないのがグループディスカッション。
それまでの時間で自分の存在感が十分にアピールできていると感じれば、無理に率先して発表する必要はないでしょう。
一方、最後のひと押しが必要であると感じれば発表者に立候補することをお勧めします。
コツは低い声でゆっくりと。
人は自然と話されている内容よりも話し方や雰囲気を重視するもの。最悪言っていることが良く分からなくても、堂々と自信がありそうに見えれば良い評価をつけてしまうものです。
以上、少しでも皆様のご参考になれば幸いです。ご質問やご意見ございましたら、何なりとコメントください。


