皆さんこんにちは。針鼠です。
就活における面接官からの質問に関し、以前こんなツイートをしました。
全企業の人事、面接官に言いたい。
「自己PRをしてください」
という質問で、何が聞きたいのか?
そんな表面的な聞き方するから、学生も表面的に答えざるを得ない。
— harinezumi_vc (@harinezumi_vc) May 14, 2018
一方で、大半の企業で「自己PRをしてください。」という質問が飛んできてしまうのが現状。
そんな乱暴な問いかけに対して、面接官に「刺さる」内容にするにはどうすればよいか。
また、自己PR以外でも「学生時代に力を入れたこと」といった大半の企業で聞かれる質問において、あることを意識するだけで面接官のあなたに対する印象は劇的に良くなります。
この記事では、面接で絶対に意識すべきストーリーの組み立て方について記載します。
よくあるダメな自己PR
最初にお聞きします。あなたはこんな自己PRをしていませんでしょうか?
【よくあるダメな自己PR】
- 私は努力家で、強みはコミュニケーション力
- 学生時代一番力を入れて取り組んだのは所属するテニスクラブでの活動
- 昔からテニスが好きで、大学時代も誰よりも上手くなるために努力してきた
- その結果、100人規模のテニスクラブで副幹事長に選ばれた
- 当初メンバーの目標がバラバラで一体感がなかったが、一人ひとりのメンバーと丁寧なコミュニケーションをして全員の目線を合わせていった
- 最終的にチームで全国大会○位という結果を残すことができた
経験の対象はバイトやゼミ、部活、留学、国際ボランティアなどいろいろあると思いますが、実際に上記のような自己PR(学生時代頑張ったこと)を自身満々に話される学生さんが非常に多いです。
勿論この内容から面接官にいろいろと質問をされて掘り下げられるケースが多いと思います。
しかし、最初にこのような通り一遍等の話をされる時点で、正直面接官のあなたに対する興味はかなり失われてしまいます。
それでは、どういった内容であれば面接官に「刺さる」のでしょうか?
皆さん自身の経験を振り返って、あるストーリーを意識した内容とすることでその印象は劇的に変わります。
どんな面接官にも刺さるストーリーにするには?
どんな面接官にも刺さるストーリー、それは「逆境」ストーリーです。
「逆境」ストーリーとは、自身が大変だった経験、辛かった経験、挫折経験からどのようにその課題を捉え、解決策を考えて実際に行動してきたかといったストーリーです。
学生さんはどうしても自分をよく見せようと思ってしまい、成功したことや上手くいったことなどその結果にフォーカスして話をしてしまうケースが多いですが、正直面接官はそんなことに興味はありません。
そんなことよりもその学生さんが、大変な場面、辛い場面、挫折を味わうような場面でどう考えどう行動できるのかが知りたいのです。
逆境ストーリーを意識するべき理由
「社会に入っても毎日楽しく明るく働きたい」と思っている学生さんには申し訳ないのですが、社会人として働くにあたっては当然辛いことや大変なことが多くあります。
ブラック企業に対しての社会の風当たりが強くなったことから数年前と比べてパワハラやセクハラ、異常残業といったものも含め全般的に職場環境が改善していることは間違いないのですが、それでも毎日四六時中楽しく仲良く働ける環境などほぼ存在しないと言っていいでしょう。
そして面接官も社会人としてこれまで様々な逆境の場面に遭遇していますから、「社会は甘くない。そんな場面でこの学生はしっかりと頑張れるか」といった観点から学生を評価しています。
つまり、気が合う仲間たちと一緒に自分がやりたいことや得意なことをやれる環境で力を発揮するのは当たり前。
面接官が聞きたいのは、逆境の環境の中でその学生がいかにして頑張れるかなのです。
さらにここで大事なのが「具体性」。
その状況がありありとイメージできるように、その瞬間にどう思ったのか、どう行動したのか、その結果どうなったのか、それをどう感じたのかといったことを丁寧に説明するようにしてください。
改善した自己PR例(逆境ストーリーを入れた実例)
それでは、具体的な逆境ストーリーを入れると自己PRや学生時代頑張ったことがどういった内容になるのでしょう。
ここでは、イメージを持っていただく意味でその実例を一部紹介したいと思います。
【努力家をアピールする場合】
私はこれまでの人生で何度も挫折を味わい、その度に成長してきた。
大学時代の最初の挫折は1年次の春。高校まで力を入れてきてその腕にも自信があったテニスクラブに入部したが、全国クラスの同期に連戦連敗。
その状況を打破すべく問題点を自分なりに考えるとともに、恥を偲んで先輩、コーチを追いかけ回してアドバイスを乞うた。
結果、バックハンドの技術がないこと、足腰が弱いことが明確な課題として特定された。
それ以降一日1000回のバックハンド壁打ち、坂道ダッシュ50本を毎日行った。
・半年は結果がでず心が折れそうになったが、途中で諦めたら何も残らないという信念のもと一日も欠かさずにそれを続けた。
・ 結果、2年次には同期の1割しか出られない大会に出場することができた
別の視点から強みをアピールする例を見てみましょう。
【コミュニケーション力をアピールする場合】
- 私には学生時代に自分の考えを大きく変えた出来事がある。
- それは、所属するテニスクラブで人間関係に問題が生じたこと。
- 1年次には仲良くチームワークが良かったメンバーだが、2年次になりその腕前により大会に出られる、出られないといった立場が明確に分かれることとなり、メンバー間に温度差が出始めた。
- 私は大会に出られる立場だったため、出られないメンバーを差し置いて自分だけが努力するという道も何度も考えた。
- しかしながら、自分だけが上手くなるという状況にどうしてもモチベーションが湧かず、それまで毎日続けていた練習にも身が入らなくなった。
- 悩みながら問題点を考え続けた結果、これまで自分が周りの人に支えられ一緒に成長していくことでモチベーションを保ち、そこに喜びを感じていたことに気づいた。
- それ以降、練習メニューを抜本的に変え、一人でやっていた毎日の壁打ちもメンバーと一緒にやるようになった。
- 結果、メンバーのまとまりも徐々にではじめ、3年次には副幹事長を任せられることとなった。
いかがでしょうか。
どちらの例も、一見ありきたりです。
ありきたりなのですが、具体的に何が辛くてどういう行動を起こしたのかが述べられている分、面接官の印象はかなり良くなります。
冒頭に述べた「よくある自己PR」の例でも「努力家」であることや「コミュニケーション力」があることをアピールしようとしていますが、同じような経験でも逆境ストーリーを具体的に述べることで大きく印象が変わると思います。
また、この逆境ストーリーを意識することで表面的で通り一遍等の話ではなく、皆さん自身が当時の場面を思い出してより情熱的に話ができるといったメリットもあります。
逆境ストーリーを入れるだけで面接官のあなたに対する印象が大きく代わり、必ずや良い結果につながるでしょう。
皆さんが本当に入りたいと思える企業から内定をもらい、入社した後も活き活きと働けるよう、応援しています。

