こんにちは。針鼠です。
まずは断言します。テクニック次第で面接に通るか落ちるかは大きく変わります。
私は一部上場企業で長年採用に携わり、多くの学生の面接をしてきました。
その経験から、面接においては学生が話している内容以外に、その学生を通過させるか落とすか判断する大きなポイントがいくつかあることに気づきました。
面接はその後の人生を大きく変えるもの。
同じく人生を左右する大学受験ではとにかく本番に向けて勉強し、あとは本番にその力を出すのみだったかと思います。
一方で就職活動においてはそれまでの準備は然ることながら本番で使える有効なテクニックが存在し、それを知っているか知らないかで結果が大きく変わります。
何故なら、面接は受験とは違い正解がなく、判断するのが他でもない人間だから。
この記事では知っているだけで志望企業に大きく近づける確かなテクニックをお教えします。
※なお当然のことながら面接では話の内容も当然判断ポイントになります。この記事ではそういったポイントは無視しあえて明日の面接でも対応できる「テクニック」に絞って解説しています。
目次
はじめに:面接官は面接にどう臨んでいるか
- 面接官は学生の話をしっかり聞いているという幻想 -
誤解を恐れずにお伝えすると、どの企業も面接官はそこまで真面目に面接に臨んでいません。
学生の皆さんにとってはその後の人生を左右する大変重要な時間で、念入りに準備をし大いに緊張して臨む面接。
しかし、面接官にとっての面接の位置づけは全く異なります。
こんなことを冒頭に書くと気分を害してしまう方もいるかもしれませんが、想像してみてください。
あなたが対峙している面接官は、1日10人以上も全く興味のない学生の話を延々と聞かされるわけです。
ゼミやサークル、バイトの面接官をやったことのある方なら分かると思いますが、相手がどれだけ真剣でも面接する方はさほど真剣にならなくても良いのです。
日々の業務の対応で頭がいっぱいで、学生の話の内容なんてほぼ聞いていません。
では面接官は向き合う学生を通過させるかそれとも落とすか、どう判断しているのか?
学生の皆さんには失望されそうですが、事実は、『なんとなく「いいな」と思う学生を、何かしらの理由をつけて通過させる』です。
つまり通過させる論理的な理由が先にあって合否を判断するわけではなく、感情論で通すか落とすか判断をして、後からその理由をつける。
これが面接官の思考プロセスなのです。(無意識にそうしている面接官が大半ですが)
「そんなことはない」
「当社はしっかりと学生に向き合って判断している」
こんな声が多く聞かれそうですが、多くの企業の選考では上に述べたことが事実。まずは事実を理解することが大切です。
要すれば、まず皆さんが気にしなければいけないのは、面接官にいかに「この学生、いいな」と思わせることがポイントとなること。
いくら優秀なエピソードを並び立てても、「なんか鼻につく」と思った瞬間に面接官は落とす理由を探すわけです。
面接官にとって重要なのは、「なんとなく安定感があって、一緒に働けそうだな」ということが一番。その後に「それでいて優秀そうだ」と思わせれば良いわけです。
そう思わせるためには、学生時代にテニスの大会で優勝したとか、100人以上のサークルの幹事長を務めたとか、はっきり言ってどうでもいいわけです。
話の内容よりも感情論で面接官に「いいな」と思わせることが大切で、そのためにこの記事で解説するテクニックが大いに役立ちます。
実際に面接でどう振る舞えばよいのか、4つのテクニックを以下に紹介していきます。
1. テクニック1: 第一印象
- 第一印象の良さは最低限のポイント -
第一印象が重要という話はこれまでも散々いろいろな場面で聞いてきたかと思います。
私のこれまでの経験からも「第一印象はイマイチだったけど、話しているうちに評価が一気に上がった」という学生はほぼいません。
つまり、第一印象で「これはない」と思われたらそこで試合終了なのです。
では、どのように第一印象を良くするか。
ポイントを2つ挙げると「清潔感」と「堂々とした態度」です。
「清潔感」はこれだけ抑えておけば大丈夫
「清潔感」は分かりやすいと思います。
寝癖はついていないか、髭はきれいにそってあるか等は基本中の基本。
スーツやシャツはサイズが合っているか、よれていないか、汚れていないか。
革靴は手入れがされていてツヤがあるかといった点まで気を配ってください。
よれたスーツとボロボロの革靴で面接に臨む学生は、自己管理ができてないと判断される可能性が高いです。
スーツやシャツは事前にクリーニングに出し、革靴は以下を参考に磨いてみてください。
「堂々とした態度」が何よりもポイント
「清潔感」は必要最低限の要素で、ここでお伝えしたいのは「堂々とした態度」が非常に重要という点。
学生は判断される側の立場ですが、必要以上にペコペコする必要はありません。
「時間をいただき恐縮です。お願いですから受からせてください。」というスタンスの学生と、「これから自分の魅力を存分にアピールしてみせます」というスタンスの学生では全く立ち振る舞いが違い、圧倒的に後者の方が印象が良くなります。
最低限の礼儀は必要ですが、冒頭述べたように面接官は「なんとなく安定感があって、一緒に働けそうだな」と思う学生を通過させるわけです。
そのときに、自信がなさそうでおどおどした学生と、しっかり目を見て堂々と話す学生、面接官は圧倒的に後者を魅力的と感じます。
では具体的に何を意識すれば良いのでしょう?以下に述べていきます。
テクニック2: 声のトーンと仕草
- 参考にして欲しい人物と動画の紹介 -
ここで一つ想像して欲しいシーンがあります。
あなたはチワワを連れて散歩しています。そこに近所のおばさんが近寄ってきて、チワワに話しかけます。
「あらかわいいわね〜」
その時のおばさんの声のトーンはいかがでしょうか。
普段よりも1オクターブ、場合によっては2オクターブ高いのではないでしょうか。
これは人に対しても同じです。
人間は他者に媚びようとする、気に入られようとするときに無意識にいつもよりも高いトーンの声を使う傾向があることが研究で分かっています。
つまり、面接の際も良い印象を与えようとせんばかりに不自然に高いトーンで話す学生が、男女問わずかなりの割合でいます。
断言しましょう。
こういった話し方をする学生はその時点で大きくマイナスです。面接官は、意識的であっても無意識的であってもこのような「媚び」が感じられる学生に対しては厳しい評価を下します。
ではどのように話をしたら良いのでしょうか。
声は低く、ゆっくりはっきり大きな声で、また、堂々とした仕草で。
決してその存在を養護するわけではありませんが、これが完璧にできている人が、あのショーンKさんです。
言葉は悪いですが、あれだけ多くの人を騙せたのも彼の話すテクニックがずば抜けていたからと言えます。
百聞は一見にしかず。以下の動画を見てみてください。(Youtubeにリンクします。)
声のトーン、話すスピード、仕草、すべてが完璧です。
別に経歴を詐称しろと言っているわけではありません。
話し方一つで、人の印象を大きく変えることができるのです。面接直前に上の動画を見るだけでも意識が変わります。
テクニック3 : 面接でどうしても緊張してしまうという方へ
- 緊張することは悪か -
緊張しやすい、緊張しにくいといった性格的なことは多少あるにせよ、人生を左右する面接に臨むにあたって「全く緊張しない」という学生はいないでしょう。
緊張して話したいことが話せなかったらどうしよう。頭が真っ白になるかもしれない。と不安に思っている方も多いと思います。
これは、緊張することが悪いことと思っているから起こりうることですが、私からは「緊張することは全く悪いことではない」とお伝えします。
人は誰でも緊張するもの。緊張しながら面接に臨めばいいのです。
「でも、そうはいっても面接の最中に緊張のあまり言いたいことが言えない、変なことを口走ってしまわないか不安」という考えもあるかと思います。
そのときは儲けもの。「すみません。緊張してしまって、もう一度お話させていただいても宜しいでしょうか?」と言ってみてください。大抵の面接ではそれが許されるでしょう。
面接官としても、それだけでマイナスをつけることはなく、逆に正直に自分をさらけ出せる学生として好印象につながることもあるでしょう。
とにかく、緊張を悪だとは思わずに、緊張と共に面接に臨む覚悟で臨めば良いと思います。
テクニック4: これができれば通過する
上記に挙げた3つのテクニックは、私が過去数多くの面接をして「こういう学生は『いいな』と思える」要素を言語化したものです。
上の3つは是非皆さんに抑えておいていただきたいポイントですが、今回この記事を書くにあたってこれまでの経験をもう一度思い返してみたところ、何故通過させたか論理的にも分からない学生が一定数いました。
そういった学生との面接を思い返したところある一つの共通点がありましたので最後に紹介したいと思います。
それはズバリ、「面接官にできるだけ話をさせる」です。
冒頭述べたように、面接官はその面接に真面目に臨んでいません。つまり面接は面接官にとってはただの「つまらない業務」なわけです。
ではそんな状況の中で大きな判断要素となるのは何か。それは、その学生との面接が「楽しい面接だったかどうか」です。
「人は人の話を聞いているよりも自分が話をしている時間の方が圧倒的に楽しく感じる」という研究があります。
まさにこれまでの経験でも自分が話をする時間が長い学生との面接は楽しく、結果的にその学生を通過させている割合が高いのです。
面接官が人事担当者であっても、現場の社員であっても、若手でもベテランでも役員でも、とにかく面接官にできるだけ話をさせることを意識してみてください。
「そうは言っても就職活動の面接の場で面接官に話をさせるなんて難しい」とお考えになるかもしれません。
確かにそうです。
しかし、例えば質問の趣旨、面接官が何を聞きたいのか少し曖昧な場合に、「すみませんが、今の質問の趣旨はこういうことで良いでしょうか?」「今の答えが質問の答えになっていますでしょうか?」と聞いてみる。
業界や企業に関する自分の理解度を聞かれたときには、「私は〜という理解ですが、不勉強な部分も多いかと思います。よろしければ実際に仕事をされているお立場からの意見を伺っても宜しいでしょうか?」と聞いてみる。
やり取りの中で上記の返しができなかったとしても、面接の最後に「この企業の業務内容や雰囲気に魅力を感じています。もし宜しければ、働かれているお立場で御社の魅力について教えていただけますでしょうか?」と聞いてみる。
(最後に「質問はありますか?」と聞かれたらラッキーです。間違っても、「ありません」と答えないようにしましょう。)
面接官が話し始めたら、真摯にその話に相槌をうち、さらに質問があるときには質問をしてみましょう。
このやり取りができたら、面接官はあなたの話の内容よりも「この面接は楽しかった」という印象を強く持って面接を終えます。
そんな面接ができた相手を面接官が不合格とするでしょうか。
私も常に『合理的な判断を』と心がけていましたが、いま思い返してみるとやはり自分が楽しい面接ができた相手は通過させています。
実際に社会においても、「ビジネスは感情で動く」ということを強く実感します。
決して小手先のテクニックで全てが決まるわけではありませんが、知っていて有利なことは絶対に知っておくべきだと思います。
この記事で述べたテクニックを念頭において面接に臨んでいただき、皆さんが第一志望の企業から内定を得られることを願っています。


