人生100年時代。
終身雇用の崩壊。
これからの時代、一生のうち一度も転職しない人はほぼいなくなるでしょう。
以下は2010年から2018年の転職者数をグラフ化したもの。
人材不足という背景もあり、実際の転職者も右肩上がり。
こんな状況もあり、巷では「年収を上げる転職法」といったようなノウハウがあふれています。
しかし7年の間転職活動をし転職の成功と失敗を知り尽くした身として、「年収UPだけ」を目的にして転職先を決ることは絶対におすすめしません。
もちろん他の条件が同じであれば年収が高いに越したことはありません。
ただ、年収を上げることを主な目的に転職して大きく後悔している人が多いのも事実。
この記事では、年収だけで転職先を決めるべきでない理由と年収以外の4つの判断軸をお伝えします。
年収だけで転職先を選ぶのは絶対におすすめしない

- 新卒で従業員1万人以上の大企業に入社
- 入社2年目で複数の転職サイト・転職エージェントに登録
- 7年間転職についての情報を収集
- 社会人9年目で大企業からベンチャーに転職
7年間の転職活動中、転職した多くの人に話を聴きました。
その経験を通じて分かったのは、年収だけで転職先を選ぶと必ず後悔するということ。
そんな人の実際の声は以下のとおりです。



- 仕事漬けでプライベートの時間を持てない
- 自分のやっている仕事に価値を感じられない
- 上司やクライアントからのプレッシャーに押しつぶされそうだ
こういった形で転職を深く後悔し、また別の会社に転職して結果的に年収まで下がってしまったという人も少なくありません。
その一方で、「転職してよかった」と言っている人の声は以下の通り。



- 年収は少し下がったが、自分らしく楽しく仕事ができている。
- 会社は小さいけど、確実に世の中のためになる仕事ができている。
- 同じ目標に向かって仲間と熱く仕事をしている。
一昔前には「出世して年収を上げる」のが人生の幸福度につながると言われていました。
しかし、モノがあふれる現代において年収と幸福度は比例しないという研究結果も出ています。
そんな時代に、「年収を上げる転職をしよう」というのも時代錯誤。
この記事では、「転職してよかった」と本当に思えるために、大切にすべき4つの判断軸をお伝えします。
「年収以外で」おすすめする転職の4つの判断軸
ここからは、年収以外でおすすめしたい4つの判断軸をお伝えします。
これは筆者自身が実際に大切にした判断軸。
これらの軸を持って転職を決断した結果、充実した毎日を送っています。
転職先を決めるときに外せないポイント
1. 伸びている業界か?
2. 商品やサービスに自信を持てるか?
3. ミッション/ビジョンに共感できるか?
4. 自分の能力や経験が活かせるか?
私はこれを徹底的に分析しました。
転職を後悔する人は、単に年収やネームバリューだけで判断する。
— hari | 仕事カフェ (@harinezumi_vc) December 1, 2019
人によっては「青臭い」と思われるかもしれません。
しかし、多様な働き方が認められる令和の時代。
仕事を「我慢する場」ではなく「人生を充実させるための場」にするための軸をお伝えします。
おすすめの転職判断軸1:業界の市場が伸びているか?
まず意識すべきは、業界の成長性。
なぜ業界の成長性が大切か?理由は2つあります。
まず1つ目は、人材としての需要が高まるから。
業界として成長しているということは、その業界の仕事がどんどん増えていくということ。
つまり業界の経験がある人材の需要が高まるということです。
万が一転職先の会社の経営が傾いても、仕事の選択肢をいくつも持てるのがポイント。
その業界に身を置いていれば、将来のキャリアの選択肢も広がります。
2つ目の理由は、成功体験が積めるということ。
市場が伸びている業界では、仕事の結果が出やすいのが事実。
仕事で結果が出れば、仕事に対する満足感も生まれます。
仕事が楽しくなることでさらに結果が出る。そういったサイクルが生み出せれば、充実した毎日を送れるでしょう。
この2つの理由からも分かるように、人生100年時代のキャリアを考えたとき「伸びているところに身を置く」というのは非常に重要な戦略です。
おすすめの転職判断軸2:商品やサービスに自信を持てるか?
次に、転職先の会社が扱っている商品やサービスが本当に良いものであると自信を持てるか?も重要です。
精神衛生上一番よくないのは、自分の心に嘘をついて毎日を過ごすこと。
「仕事だから」という理由で価値を感じていないものを顧客に提案したり意味を感じられないサービスを扱う会社で働くと、働く意義がどんどん失われていきます。
繰り返しになりますが、モノがあふれる時代。
こんな時代だからこそ、自分が心から良いと思える商品やサービスを扱うことが心の安定にも繋がります。
おすすめの転職判断軸3:ビジョンやミッションに共感できるか?
上に述べた「商品やサービスに自身を持てるか」ということにもつながりますが、会社がどのような世界を目指しているか?それに共感できるか?も重要なポイントです。
仕事のストレスの多くは人間関係によってもたらされます。
一方でどのような人と一緒に働くかは実際に転職してみないと分かりません。
そんなとき会社がしっかりとしたミッションやビジョンを発信していれば、基本的にはそれに共感する人がその会社に集まっているはずです。
ある程度似たような価値観が集まっていそうな環境を選ぶことで、人間関係にまつわるリスクを最小限に抑えることができます。
後悔しない転職のための軸4:自分の経験や能力が活かせるか?
最後に、自分の経験や能力が転職先で活かせるか見極めるのもポイントです。
第二新卒の転職ならまだしも、中途採用は即戦力となることが求められます。
そのときに、自分の能力や経験に見合っていない仕事を選んでしまうと辛い毎日が待っています。
自分はどんな仕事に合っているのか?これまでのどんな経験が新しい仕事に活かせそうか?どんな人達と働くと能力を最大限発揮できるか?
こういったことを具体的にイメージし、自分の経験や能力を活かせる会社や仕事を選ぶことが後悔しない転職のための条件です。
まずはとにかく「転職活動をしてみること」が大事
冒頭述べた通り、これからの時代だれもが転職を経験することになるでしょう。
そんな時代に、「自分で仕事を選ぶ」というのは間違いなく重要なスキルになります。
一方でその判断軸が「とにかく年収を上げたい」という表面的なものだけになってしまうと、残念な転職となる確率が極めて高くなります。
まずはこの記事でお伝えしたような軸を持って「どんな会社があるか」を知ることから始めてみてはいかがでしょうか。
私は7年間転職活動をし最終的にベンチャー企業に転職しましたが、転職活動を通じて自分の世界が大きく広がったと強く感じています。
結果的に転職するにしろしないにしろ、「転職活動すること」自体に全く損はありません。
まずは転職サイトに登録して、エージェントと面談したりどんな求人があるか探してみることをおすすめします。
私のおすすめの転職サイトは、【実体験付き】転職を成功に導くおすすめの転職サイト・転職エージェントにまとめています。是非ご参考ください。


それでは!