転職成功法

【体験談】銀行員からIT企業への転職。挫折と後悔、克服のリアルを赤裸々に公開

銀行員からの転職の後悔
「仕事の悩みに仕事カフェ」管理人の針鼠です。

伝統的日本企業からの転職が増加しているのは周知の事実。

今回は、地方銀行からITソリューション営業に転職された玉三郎さん(@tamasaburou19)をお迎えしてリアルな体験談をお聞きします。

地方銀行からの転職でどのような苦悩や後悔があったのか。

そしてそれをどう克服したのか。

地銀マン、銀行員の方はもちろん、伝統的な日本企業で悶々としている方は必見の内容です。

地方銀行からITソリューション営業に転職

玉三郎さん、よろしくお願いいたします。
玉三郎
玉三郎
玉三郎と申します。どうかよろしくお願い致します。

針鼠:まずは簡単に自己紹介いただけますか?

玉三郎:2012年に地方の国立大学を卒業し、地元関西の上位地銀に就職しました。

そして丸6年在籍し、法人・個人網羅的に営業を経験しました。

その後、現在所属している会社に転職。

主にITソリューションの法人向け導入に向けて営業をしています。

銀行からの転職:プロフィール

順調に見える銀行でのキャリア。なぜ転職?

地銀からなぜ転職?針鼠:銀行ではどのようなお仕事をされていたのでしょうか?

玉三郎:地銀では2ヶ店を経験しました。

入行が地元の基幹店舗。

転勤して、都市部店舗になりました。

入行店では、預金窓口→融資担当→営業渉外という順番にステップを踏みました。

2年目から営業専担という形で、40社ほどの中小企業を担当。

・法人向け融資営業

・不動産業者の方とのパイプ構築→住宅ローン案件

・保険・投信の個人営業

なんでもやっていました。

そして、都市部の店舗へ移り、推進チームリーダーという役割で、ハウスメーカーや地元の不動産屋さんと一緒に仕事をしていました。

針鼠:転職はいつからお考えだったのでしょうか?入行当時から、転職されるつもりでしたか?

玉三郎:いえ!新人のときはむしろ、銀行で長く働いて、出世して偉くなりたいな、そんな考えを持っていました。

大学まで野球を続け、ずっと体育会の環境で育ってきたということもあり、辞めずに頑張るということがいいことだと、そう考えていました。

よし!動こう!となったのは、6年目の秋ですね。

それまでも、何か難関資格を取得すれば辞められるかなぁ、とか考えていた時期もあったんですけど、結局勉強に身が入りませんでしたね笑

針鼠:なぜ、「よし!動こう!」と思うようになったのでしょうか?

玉三郎:すごくくだらないんですけど、行員向けの講演会があった際、出席任意のはずなのに感想文を書かされたことが結果的にトリガーになりました。笑

自分の中で何かが弾けた瞬間というか。。。

要は嫌気がさしたんですよね。

銀行に対してというより、このまま社畜人生を全うする自分に。

銀行員からの転職:タイミングとスケジュール

地銀からの転職のきっかけ

針鼠:私も伝統的な日本の大企業で働いていましたので、感覚はなんとなくわかります。

転職活動を考えたタイミングと、実際に動いたスケジュールを教えて下さい。

玉三郎:6年目の秋頃、急にその波が来たというか。。。

転職エージェントの方何人かと会い、求人を紹介してもらいました。

ただ、2,3ヶ月で一度転職活動をストップしたんです。

背景としては、これってただ逃げてるだけなんじゃないか、もう一度自分の考えを整理したいと思ったんです。

そこからどんなキャリアにしていきたいか、どんな環境に身を置きたいか、凡そ1ヶ月半くらい、かなり自分と向き合いました。

そして、自分の中で軸が確立され、6年目の2月から再度転職活動をスタートして、3月に内定、4月退社、5月入社、このような流れでした。

針鼠:具体的なスケジュールも教えていただきありがとうございます。当時の葛藤などもよく分かりました。

地方銀行から「逃げるようなことはしたくない」。たどり着いた転職の思考法

針鼠:自分と向き合った結果に軸が確立したとのことですが、その軸はどのようなものだったのでしょうか?

玉三郎:逃げの転職にはしたくなかった。

そこで、過去の経験も振り返りながら、

①どんな価値観を自分は大切にしたいのか

②どんな環境に身を置きたいのか

③どのようなことができるようになりたいのか

この辺りを深掘っていきました。

かっこいい男でありたい

→自分にとってかっこいいとは何か?

みたいな感じですねw

それで行き着いたのが、

・営業力を更にレベルアップできる猛者が集まりそうな環境

・ライバル心はありながらも、お互いの成長を期待し合える関係性を、同僚と築ける環

・目先ではなく、10年先に自分が期待する報酬が得られること

この辺りを軸に据えて、会社研究を行って、今の会社に至りました。

地銀からの転職の思考法

針鼠:なるほど、ありがとうございます。

転職先はITソリューション営業ということですが、仕事内容や仕事の仕方はどう変わりましたか?

玉三郎:まず扱う商材についてですが、明確に自社の商品が存在するというところが1番大きな部分だと感じています。

そして、法人向けの営業にはなりますが、何かサービスを導入するという組織の意思決定が絡むので、組織営業という側面が強いです。

組織営業の特徴として、

・意思決定フロー

・予算の出所

・推進者の把握

このあたりが挙げられると思いますが、このノウハウ・経験が銀行員だった自分にはなく、新しいことへの挑戦で自己成長を感じる一方で、転職してすぐの時期は大変苦労しました。

針鼠:会社の雰囲気はどうでしょう?

いま所属する会社は、仕事に対して前向きな人が多いなという印象です。

今いる環境を1つのステップとして捉え、今後のやりたいことを明確にしながら今を精一杯頑張っているのかなと。

よって、他者のやりたいことを尊重する空気感も醸成されていますし、お互いに期待し合ういい環境だと思います。

銀行のような、余計なもたれ合いやマウントの取り合いというのはあまり見かけないですね。笑

ゼロではないですが。

針鼠:ありがとうございます。転職先への入社前後でのギャップはありますか?

玉三郎:転職先におけるギャップというものは特段感じていません。

会社としても新しい事業部ということもあって、ベンチャー気質が強い。

あれ?誰も教えてくれないの?

という雰囲気はありましたが、それは自分のスタンスの問題でしたし。

もっと早くに活躍できると思っていた、そんな感情はあります。

自分は大したことないな、と気づかされました。

自分自身にギャップは感じました笑

地方銀行からの転職で待ち受けていたリアルと後悔

地銀からの転職の後悔

針鼠:自分は大したことないなと気づかされたということですが、転職して苦労したことなど具体的に教えていただけますか?

玉三郎:営業に対してのスタンス面・スキル面すべてにおいてですね。笑

転職するまで、恥ずかしいことですが、営業という仕事について深く考えてきませんでした。

自分のスキルを言語化することもできていなくて。

ただリレーション構築力があっただけで、融資残高とかも順調に伸ばせていたので、勝手に自分は営業力があると思い込んでいました。

1番苦労したことは、

・ソリューション営業

これに尽きると思います。

顧客の理想・現状・課題を握り、課題解決に繋がる提案をして、価値を感じてもらえて売上に繋がる。

今となっては当たり前のことですが、この考えが自分になく、とにかく頑張って顧客訪問すれば売れるだろうと思い、行動量は多かったのですが、結局1件も受注できなかったのが転職1年目でした。

針鼠:転職を後悔したことはありますか?

玉三郎:後悔はしました。

ちょうど1年目の業績締めの時期ですね。

年収もすこし下げての転職でしたから。

しかも、全くそれまでのものがゼロになったような感覚で、

1年足らずでもう辞めようかなとも思ってました笑

一度は地方銀行からの転職を後悔。それを乗り越えた思考

針鼠:なるほど。いまも後悔はしてますか?

玉三郎:今は、転職したことへの後悔は全くありません。むしろ転職して本当によかったです。

転職してすぐの自分のスタンス・行動は後悔していますが。笑

転職への後悔をしていない理由は

・新しいスキルを身につけることができ市場価値が上がったと実感できていること

・失敗→2年目の成果のプロセスが評価され、組織内での自分の立ち位置が確立されたこと

・今の組織で目指したい場所が明確であること

これに尽きます。

1番大きいのは、

失敗を経験して、またゼロリセットして自分に足りないものは何かを思考・分析して、ソリューション営業を学び実践してきました。

そして成果もでて、評判・評価も上がりつつ、得たスキルを汎用化できるように自分の言葉として整理してきました。

転職エージェントとはよくやり取りするのですが、

自分の市場価値が転職してすぐの時より上がっているなと感じることができているので、それは非常に良かったなと。

同じような境遇で転職を考えている方へ送る言葉

針鼠:玉三郎さんのリアルな体験談は、多くの方の参考になると思います。

過去の玉三郎さんと同じように、伝統的な日本企業で悶々としている方にメッセージを送るとしたらどんな言葉を送りますか?

玉三郎:僕は、すべての人に転職という打ち手が適切であるとは考えていません。

大切なことは、

・なぜこんな悶々としているのか?

・何に対して不満があるのか。

それを思考することだと思います。

悶々とする原因をつきとめた先に、

・自分のやりたいこと

・仕事を通じて実現したいこと

が見えてくると考えます。

人生100年時代と言われ、起業やフリーランスという選択肢をとる人も増えてきています

とはいえ、サラリーマンとして生きていく人が大多数だと思います。

人生の大部分を占めるサラリーマンという時間を、どのように過ごしていきたいのか、この答えは決して他人に聞いても導き出せません。

自分で思考していくしかない。

考えることから逃げていては、結局、選択そのものが「逃げ」になる。

思考することを貫けば自ずと、

・仕事へのスタンスを変えれば解決するかも

・環境を変えたほうがいいかも

・資格をとってこんな風に活躍したいから勉強頑張ろう

などなど、光が見えてくるものです。

考え続け、自らの言葉で動機付けできるサラリーマンは強い。市場からも評価され、人材としての価値も上がっていくのではないでしょうか。

「思考することから逃げない」

これを強く伝えたいなと思います。

地銀からの転職:思考から逃げない

 

針鼠:とても共感します。

玉三郎さんのおっしゃった、ありたい姿を描いてそのためになにをすべきか?思考することから逃げないというのはとても大事なメッセージだと思います。

転職活動すらせずに「会社辞めたい」「もっと違う会社で活躍できるはずだ」と言う人もいます。

それは思考から逃げているだけ。

本当に考えていれば何かしらの行動はしているはずです。

結果的に転職しなくても、転職活動自体を自分のキャリアを考えるきっかけに使うというのは、もっと広まってもいいのかもしれません。

思考の深さが道を拓く。

そんなことを改めて感じたインタビューでした。

玉三郎さん、ありがとうございました!

玉三郎:ご質問いただきながら、自分の考えを整理するきっかけにすることができ、とても有意義でした。ありがとうございました。

いかがでしょうか?

サラリーマンとして将来のキャリアに悩んでいる方も多いはず。

ただ悩むだけでなく、結果的に転職しなくても実際に転職活動をすることで見える世界は大きく異なります。

思考を深めるためにも、今日から少し動いてみてはいかがでしょうか?

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玉三郎さんのツイッターアカウントはこちら:@tamasaburou19

それでは!

 

ABOUT ME
針鼠
【Twitterフォロワー数12,000人】 転職市場を7年間研究し、従業員1万人大企業から未上場ベンチャーへ転職。 大企業とベンチャーでの経験から、楽しく働くための組織論や仕事術、さらに成功する転職法やキャリアの考え方を発信しています。
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