これからのキャリア論

【終身雇用崩壊】「大企業は自分に合わない」という人の最適なキャリア

みなさんこんにちは。針鼠です。

 

2019年6月24日、損保ジャパンが従業員を4,000人削減することを発表しました。

損保ジャパン、国内4000人削減 IT活用で効率化

損保ジャパンの従業員数は26,000人ですので、対象となるのはその15%にものぼります。

削減は定年退職の自然減と採用抑制によるものと発表していますが、それだけでは4,000人の削減はできません。

 

残りは人手不足となっているグループ会社の介護事業に配置転換されると言われています。

 

損保ジャパンに限らず、この2ヶ月で報道されているだけでも以下の通り大企業の人員削減が発表されています。

 

日産:4,800人

 

富士通:2,850人

 

またそれ以前には2018年にメガバンクが相次いで大量の人員削減を発表。

 

みずほFG:19,000人

 

MUFG:9,500人

 

三井住友FG:4,000人

 

合計で32,500人が削減されることになり、大きな話題となりました。

 

さらに、直近ではトヨタの豊田章男会長や経団連の中西会長が相次いで「終身雇用の終焉」を宣言するなど、ここ最近の動きには目を見張るものがあります。

 

一度大企業に入れば将来安泰と言われた時代はとっくの昔に終わっていますが、それが最近やっと目に見える形で顕著に表に出てきていると言えるでしょう。

 

そうは言ってもうちの会社は大丈夫

 

自分はなんとかなるだろう

 

一方でこのように思っている方も多いと思います。

 

もちろん、いまの職場で仕事に打ち込んで自分らしく働いている方も多くいらっしゃると思います。

 

ただ、自分を殺してまで安定を求めて会社で働いている方が大半なのも事実。

 

そんなすべての方にこれからのキャリアについて考えるきっかけにしていただければと思います。

 

大企業でも淘汰される「VUCAの時代」

「VUCAの時代」という言葉を聞かれたことがあるでしょうか?

 

VUCAとはVolatility(変動性・不安定さ)、Uncertainty(不確実性・不確定さ)、Complexity(複雑性)、Ambiguity(曖昧性・不明確さ)の頭文字をとったもので、「予測不能な時代」を示したものです。

 

近年、デジタル技術の進歩に伴うイノベーションの加速によってあらゆる市場で既存ビジネスモデルの崩壊・再構築が起こっています。

 

世界中で伝統的な大企業が新興のスタートアップに既存のビジネスモデルを破壊される、市場をまるごと奪われるといったことが発生し、もはや安定した会社というものは世界中どこを探してもありません。

 

わたしたちは、そんな時代でどう生き残っていくかを考えなければいけません。

 

 

VUCAの時代に求められる能力とは?

 

そんなVUCAの時代。AIやロボティクスといった技術の発展により、従来人が担っていた仕事の大半は代替されると言われています。

 

そんな時代に求められるのは、人間だけが持っている能力、つまり課題を発見する力、創造性、もしくは情熱を持って人を動かす力といった能力です。

 

大企業で必要な能力とは?

一方、大企業で必要とされる能力は上で述べたものとは異なります。

 

大企業に限らずそれなりの規模の企業に勤めている方の多くに納得いただけると思いますが、そのような企業で求められるのは往々にして「上からの指示を着実に実行する能力」です。

 

イノベーションの必要性が訴えられて久しく、大企業でも現場からボトムアップで会社や仕事を変えていくという動きも目立ってきました。

 

それでも大企業の大半はいまだに「決められた仕事をいかに忠実に実行するか」に評価の重きが置かれています。

 

また「出る杭は打たれる」という言葉のように、若手が意見を発信しようとしても「お前はまだ分かっていない」「そんなことをする意味はない」といったように、これまでの成功モデルや上司の意見から外れた考えを排除する文化が残っているのも事実。

 

一番危険なのは、こういった組織のなかで「自分を殺して働く」ということ。

 

「自分はなんとなく違和感があるが、上司がそう言っているからそうしよう。」

 

「自分はこうした方が良いと思うが、会社の方針と違うから黙っておこう。」

 

こういった考えで自分の意見を殺してしまうと、あなたが本来持っている課題を発見する力や創造性がどんどん損なわれてしまいます。

 

また、そうしているうちに当初は持っていた仕事への情熱もどんどん薄れてしまいます。

 

「仕事だからそんなことは当たり前」「家族を養わなければいけないんだから耐えるしかない」そう思ってしまう方は、すでに大企業の論理に染まってしまっていると言えます。

 

これがひと昔前まで、つまり「上に従っていれば順調に出世できて、退職金をたっぷりもらってのんびりできる」という時代ならまだ良かったかもしれません。

しかしすでに時代は大きく変わっているのです。

そして、気付いたときにはもう遅い。あなたのできる仕事はすべて機械に代わられ、あなたはその会社を出たらどこからも必要とされない人材になってしまうのです。

 

大企業が合わない人の最適なキャリアとは?

変化の激しい時代に生き残れるのは「個人としての力」を持った人材。
いま現在の年収が相対的に高かったとしても、それはあなたの個人としての力ではなく、会社の力があるだけのこと。

 

そう考えたときに、これからの時代の「良いキャリア」とは何なのでしょうか?

 

それは、「自分が打ち込めること」を仕事にし、かつ「自分らしさ」が出せる組織で働くということだと思います。

 

これまで述べたように、決められたことを着実に実行していくような仕事はこれから機械に代替されます。

 

そんな時代には、そもそもの課題を設定する仕事や創造性を働かせてゼロから物事をつくっていく仕事、または感情を動かして人を巻き込んでいく仕事こそが人間が担うべき仕事になりますし、逆にそういうことができる人はどこからも必要とされる存在になるはずです。

 

もちろん、全ての大企業が悪いと言っているわけではありません。

 

フラットなコミュニケーションで、年齢やこれまでのやり方にとらわれず、新卒1年目からでも自分の考えをどんどん発信できる、それを頭ごなしに否定されない。

 

そういった企業も増えていると思います。

 

しかし、組織の論理に巻き込まれ自分の意見を飲み込んでしまっていたり「本来の自分らしさ」が出せていないという方々は、いまの環境をしっかりと認識した上で今後のキャリアについて考えてみるといいかもしれません。

 

コメントやご質問がありましたら、是非ツイッターかこの記事のコメント欄でご連絡ください。

 

それでは!

 

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