皆さんこんにちは、ハリサップです。
この記事では、普段の読書の効果を10倍以上に高める方法についてお伝えします。
早速ですが皆さん、「最近読んだ本の内容を説明してください」と言われて要点を説明できますでしょうか?
大抵の方はいきなりそう言われてもなかなか説明できないと思います。
何冊もビジネス書を読んでいるのに、全く身に付かない。日々の仕事に活用できない。
そんな悩みを抱える方に、この記事では読書の効率を10倍に上げる方法を図解を交えてお伝えします。
※なお、この記事では主にビジネス書を対象とした読書について解説しています。専門書や小説はまた読み方が異なりますのでご留意ください。
目次
読書の効果を高めるにはまず「本の構成を理解する」
まずは、どんなビジネス書にも共通する全体像について理解しておきましょう。
ビジネス書は、著者が一番伝えたいメインメッセージと、それに関連するキーメッセージ、さらにそれらを支える理由や実例で構成されています。
図解すると、以下のような感じです。

どんなに分厚いビジネス書でも著者が伝えたいのはメインメッセージといくつかのキーメッセージで、それは文量で言うと全体の1割程度ということ。
その他の9割の内容についてはそれらのメッセージを支える補足でしかないのです。
つまりここでお伝えしたいのは、ビジネス書にはしっかりと頭に入れておくべき箇所と流し読みしても良い箇所があるということ。
すべてを重要だと思って読み進めると、その本を読み終わったあとに「で、結局この本の著者は何が言いたいんだっけ?」ということが分からなくなってしまいます。
ビジネス書を読む際には、著者が伝えたいメインメッセージとキーメッセージをしっかりと抑えることが重要になります。
「誰かに伝えるつもり」で読んで読書の効果を高める
そして、ビジネス書を読むときには常に「この本で著者が伝えたいメインメッセージとキーメッセージは何なのか」考えながら読んでみてください。
これはそんなに難しいことではないと思います。なぜなら、メインメッセージやキーメッセージはその本のなかで繰り返し述べられているからです。
そしてここで大事なポイントは、「この本の内容を1分で誰々に伝えてみよう」と思いながら本を読むことです。
誰かに伝えようと意識することで、自然と「この本の重要なメッセージはこれで、そのメッセージを説明するためにはこういった情報が必要」ということが自分の頭の中で整理できます。
このように考えて読み進めることで、「このページは重要なメッセージが含まれている」、「このページはメッセージを補足するための事例や著者の考え」ということが分かると思いますので、しっかりと内容を読み込む部分と流し読みしても良い部分が区別できます。
特に海外で出版されて日本語に翻訳されたビジネス書を読んだことがある方は共感いただけると思いますが、とにかく事例が多い。
A企業のJonさんがこういう取り組みをしてこういう結果が出たとか、B企業のMikeさんはこのようにチームをマネジメントして組織を立て直したとか、正直こういった内容を覚えようと本を読んでもなかなか内容は頭に入ってきません。
でもそれが普通ですし、それで良いのです。
真面目な人ほどこういった事例の部分まで一語一句しっかり読んで内容を覚えようとして、結果的になにも身に付かないということがよくあります。
メインメッセージとキーメッセージさえ抑えられれば、事例や補足は覚えてなくても全く問題ないのです。

ここでも、「人に伝える」ことを意識して読んでいれば「この内容はメッセージを支えるための事例でしかないから別に伝えなくてもよい」という意識で読めるはずです。
ただし、いくらそのように考えて内容を頭に入れても、その内容はすぐに忘れてしまいます。そこで、以下に述べるような方法で本の内容を整理して身につける仕組みを是非作ってみてください。
読書の効果を高める【hari流】おすすめの方法
ここからは、hariが実際に行っている「読んだ本の内容を身につける」具体的な方法を特別にお伝えします。
本は紙でなく電子書籍で読む
まず、私は電子書籍が出ている本はすべて電子書籍で読みます。
最初は私も紙の本が好きで、電子書籍だとなんとなく内容が頭に入りづらい印象を持っていましたが、電子書籍の強烈なメリットを感じてからはほぼ全ての本を電子書籍で読んでいます。
そのメリットとは、「本の内容を持ち歩ける」ということです。
どういうことか、解説していきます。
電子書籍でメッセージをハイライトしながら読む
まず、私は電子書籍で本を読む際、以下のような箇所をハイライトしていきます。
- 著者のメインメッセージだと思う部分
- 著者のキーメッセージだと思う部分
- メインメッセージやキーメッセージの理由付けで、特に納得する部分
- 紹介されている事例で、自分にも使えそうな内容
これらの内容をハイライトしながら本を読んでいきます。

ハイライトした内容をEvernoteに落とす
そして、ハイライトした内容をEvernoteに落としていきます。
私は本の内容だけでなく日常で学んだ様々なことをEvernoteに保存する習慣があります。
ハイライトした内容をEvernoteに落とす方法は以下に詳しく書かれていますのでご参照ください。
Evernoteに保存すると、以下のような感じになります。
Evernoteの内容をスキマ時間で見返す
そして、そのEvernoteをスキマ時間で定期的に見返します。
電車での移動時間、寝る前の時間、待ち合わせで待っている時間。1冊につき30秒もあれば読めるぐらいの文量ですので、定期的に見返すことで内容を記憶に定着させます。
日常生活で考えたことを、関連するノートに書き足していく
そして、そのノートをアップデートしていきます。どうやってアップデートしていくかというと、日常生活を過ごしているなかで「この出来事はあの本の内容に関連しそうだ」とか、「こういった場面はあの本に何か書いてあった」というような内容をメモ書き程度に書いていきます。
誰に見せるわけでも無いので、見てくれや体裁は気にせず、どんどんそこに書き込んでいくイメージです。書き込むことで自分の思考が深掘りされますし、そのタイミングで内容を見返すことで記憶の定着も図れます。
せっかくビジネス書を読んでも、その内容を身に着けなければただの自己満足で終わってしまいます。
是非、ここに書かれているような内容を試しながら自分なりの読書術を身に着けてください!
ご意見、ご感想などはこの記事のコメント欄か、私のツイッターアカウントまでどうぞ。