
はじめに:『LIFE SHIFT』とは?
『LIFE SHIFT』は2016年に日本語訳版が出版されたリンダ・グラットン氏の著書。
「人生100年時代」という概念を提唱し、これからの生き方の道しるべになるとして大きな評判となった本です。



「人生100年時代」とは?
『LIFE SHIFT』を理解するための重要な概念が「人生100年時代」というキーワード。
医療の発達や健康志向の高まりで、これからは多くの人が100歳まで生きられる時代。
『LIFE SHIFT』は、そんな時代にどう生きていくべきかが提唱された名著です。
「人生100年時代」の生き方はどうなる?
従来、日本を含む先進国では次のような生き方が当たり前とされてきました。
- 20歳を過ぎる頃まで教育を受け
- その後は40年ほど仕事に邁進
- 65歳前後で定年。老後生活に。
しかし、これから100歳まで生きる私たちにはこんな「当たり前」は通用しなくなります。
「マルチステージ」という考え方
「人生100年時代」には、人生はマルチステージという考え方に移行すると述べられています。
教育→仕事→老後という3つのステージは崩壊。
人生のあらゆる局面において、人々は様々なステージを経験することになります。
そんな時代において、働き方という意味で本書では以下3つの期間が説明されています。
エクスプローラー
エクスプローラーは「探索」という意味。
自分が本来的にやりたいことや向いていることを探す期間。
インディペンデント・プロデューサー
インディペンデントは「独立」、プロデューサーは「生み出す」という意味。
会社に依存するのではなく自分で事業を生み出す個人事業主的な働き方が多くの人に浸透する時代に。
ポートフォリオ・ワーカー
ポートフォリオは「分散」という意味。
1つの会社、1つの仕事に縛られるのではなく、同時に複数の仕事を掛け持ちする「複業」が一般的に。
人生100年時代に大事な3つの「無形資産」
「人生100年時代」に必要なのがこれから述べる3つの「無形資産」。
順番に解説していきます。
自分自身で生み出すチカラ:生産性資産
1つ目の無形資産は、「生産性資産」
会社やお金に縛られず、自分自身で何かを生産できるチカラのこと。
具体的には価値を生み出す知識やスキル、仕事仲間との関係、もしくは評判・ブランドといったものです。
「お金をたくさん持っている」「有名企業で働いている」ではなく、自分自身がどんな価値を生み出せるのか?という点がポイントです。
イキイキとした人生を歩むための「活力資産」
次に、長い期間行きていく私たちに必要なのが「活力資産」です。
精神的にも身体的にも健康を維持するチカラ。
あるいは分かりあえる友人がいることで豊かに暮らすチカラ。
これらの「活力資産」が、人生100年時代を楽しむ資産になります。
変わり続けるための「変身資産」
最後は、「変身資産」。
テクノロジーの進歩や地球環境の変化によって、私たちを取り巻く環境は急激に変わっていきます。
そんな時代に、新しいことにチャレンジできないのは大きなマイナスになります。
自分のことを理解し、仲間と一緒に挑戦する心。
そんな「変身資産」の重要性はますます高まるでしょう。
『LIFE SHIFT』まとめ
以上が名著『LIFE SHIFT』のポイントです。
これまで述べた通り、これからの時代は従来の「当たり前」が通用しなくなります。
そんな時代に豊かに生きるには3つの「無形資産」が欠かせません。
是非明日から意識することで、「人生100年」楽しく生きていきましょう。