仕事術

【書評】「これからの会社員の教科書」は凡人のためのビジネス攻略本

これからの会社員の教科書 書評

田端信太郎という人があまり好きではありませんでした。

正確に言うと、そのスタイルについていけなかった。

歯に衣着せぬ物言いで、ときには人を晒し上げて炎上を演出する。

敵も多い。

自分はこんなスタイルは真似できないと思い、フォローを外しました。

そんな田端さんの新著「これからの会社員の教科書」

ついていけないと思っていた一方で、気にはなっていました。

一気に読了。

ようやく分かりました。

この人は超一流のビジネスパーソンであり、凡人界の希望。

「これからの会社員の教科書」で分かった田端信太郎の本質

本書を読んで、驚きました。

至極まっとうなことが「文句ある?」と言わんばかりに書かれている。

エッセンスだけを抜き取れば、昭和のビジネス書と言われても気づかない。

抱いていた印象が一気に変わりました。

ツイッターでは「アイコンとしての田端信太郎」を演じているだけ。

多くの人はTwitterの発信だけ真似して何者かになろうとする。

でも、なれない。

炎上して大火傷して終わり。

いや、炎上すらできない。

なぜならそこに本質は存在しないから。

田端さんがTwitterで発信している内容は、「守」「破」「離」でいうところの「破」や「離」

「守」を体現できない凡人がいくら「破」や「離」を真似てみても、上手くはいかない。

表面だけ真似ても無駄。

超一流のビジネスパーソンが、しれっとその現実を突きつけてきたと感じました。

「天才」には書けないビジネスの攻略本

メディアで大きく取り上げられるインフルエンサーたち。

ホリエモン、落合陽一、前澤友作。

この人たちは、いわゆる「天才」。

守破離なんて気にしない。

ずっと「離」。

この人たちの発言や行動をフォローして、同じように真似すれば自分もこうなれると思ってしまう凡人は多い。

でも、そろそろみんな気付き始めている。

多動を意識してもホリエモンにはなれないし、カレーを飲んでも落合陽一にはなれない。

表面的なことだけを切り取って真似しても自分の人生は何も変わらない。

なぜなら、彼らは天才、多くは凡人。

そこには深い深い溝がある。

天才たちの発信は、参考にできても再現はできないのです。

そんなことに気付いて絶望している人たちに一筋の光を与えるのが本書。

凡人には凡人の戦い方がある。「これからの会社員の教科書」はその基本書

やや遠回りしてしまいました。

凡人がリアルビジネスで何者かになるには、やっぱり「守」→「破」→「離」の順番を守るのが一番の近道。

そして「これからの会社員の教科書」は「守」を極めるためのすべてが詰まっています。

田端さんはいまでは「天才」なんでしょう。

でも、最初から天才だったわけではなく、凡人から天才になった人。

だからこそ「凡人のためのビジネス攻略本」とも言える本書が生まれた。

本書の内容をすべて再現できれば、凡人の中ではひとつ飛び抜けた存在になれる。

本書のメインターゲットは社会人1-5年目。

これらのターゲット層には間違いなくおすすめしたい。

加えて、悩める管理職にも手にとっていただきたい。

天才の表面だけ真似しようとする部下にポンと渡してみる。

自分が何を言っても聞かなかった部下が、田端信太郎の言う事ならやってみようと思うかもしれません。

 

この記事で書いたことは、リアルな田端信太郎を知っている人からは「いまさら気付いたの?」と言われる内容でしょう。

でも私のように、Twitter上の田端信太郎しか知らない人はたくさんいるはず。

この時代に、田端信太郎という人物が書くから大きな意味を持つ内容。

天才ではないすべての人たちに是非読んでほしい一冊です。

ABOUT ME
針鼠
【Twitterフォロワー数14,000人】 転職市場を7年間研究し、従業員1万人大企業から未上場ベンチャーへ転職。 大企業とベンチャーでの経験から、楽しく働くための組織論や仕事術、さらに成功する転職法やキャリアの考え方を発信しています。経営学修士(MBA)
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